お客様の声・解決実績

　

　

　依頼者様は兄弟（お兄様）Ａさんと折り合いが悪く，数十年前に親元を離れたきり，全く連絡を取っていませんでした。

　依頼者様はＡさんの住所は知っていました。

　ある日Ａさんの住んでいるマンションの管理人から，Ａさんを全く見かけなくなった旨の連絡を受け，そのマンションへ直行しました。

　ドア付近は明らかに普通でない様子であったことから，依頼者様は警察を呼ぶことにしました。

　警察が現場調査をしたところ，部屋からは身元が分からないほど損壊した状態の遺体が発見されたとのことで，事件性があることを理由に，依頼者様は立ち入りができませんでした。

　数か月後，警察の方から遺体の身元がＡさんであることが判明した旨の連絡を受けました。

　依頼者様へのヒアリングや，警察から提供された書類を分析し，依頼者様がＡさんの相続が発生したことを知った日を，身元判明連絡を受けた日と構成し相続放棄申述書を作成しました。

　資料とともに相続放棄申述書を裁判所へ提出し，相続放棄は無事受理されました。

　

　依頼者様は，被相続人であるお父様Ｂさんと離れた土地に暮らしており，関係も疎遠でした。

　Ｂさんは後妻と再婚しており，依頼者様と後妻の関係も良くありませんでした。

　依頼者様は，Ｂさんに財産が少なく負債も有していたこと，及び後妻との相続財産を巡るトラブルをさけるため，相続関係から離脱したいと考えておりました。

　ヒアリングの結果，疎遠であったＢさんがどこに住んでいるのか，正確にはわからないという状況であったため，弁護士法人心にて住所地を調べることから始めました。

　Ｂさんの住所地を調査し，管轄裁判所を確定させることと並行して他の書類の作成，取得を行った結果，１か月程度で相続放棄手続を完了することができました。

　

　依頼者様は，被相続人Ｃさんの住所地から遠く離れた場所で暮らしていました。　　

　また，他の相続人の中に問題のある人物がいたことから，相続に関するトラブルを回避するため，被相続人がご存命のうちから相続放棄をご検討され，ご相談にいらっしゃいました。

　数回に分けてヒアリングをさせていただきましたところ，依頼者様の一番のご要望は，相続放棄手続そのもの以上に，被相続人を取り巻く法律関係の整理でした。

　そこで，Ｃさんがお亡くなりになった後，まずは早急に相続放棄申述書の作成と必要書類の取り寄せを行い，相続放棄申述書を裁判所に提出するとともに，依頼者様が被相続人の遺品等の整理を行うために被相続人の住所地を訪れたタイミングで，残置物の取扱いや，被相続人が住んでいた賃貸マンションの管理会社への連絡事項等を，随時お電話とメールでサポートさせていただきました。

　その結果，無事相続放棄申述は受理されたことはもちろん，依頼者様は他の相続人とのトラブルに巻き込まれることもなく，被相続人の法律関係を他の相続人に承継させることができ，法律上も事実上も相続関係から離脱し，現在では安心した毎日を送っていただいております。

　これは相続放棄手続が完了し，裁判所から相続放棄申述受理通知書の発行を受けた後のことです。

　相続放棄が完了しても，債権者はこのことを知らないことがほとんどであるため，被相続人やその相続人に対し，お金を支払うよう請求してくることがあります。

 

・被相続人の債権者

　債権者という言葉は専門的ですが，具体的にはクレジットカード会社や消費者金融などが多いです。

　被相続人が税金を滞納していた場合，市町村等から支払い請求が来ることがあり，この場合は市町村等も債権者です。

　

・債権者からの通知

　上記の債権者は圧着式のハガキや封筒で，支払いを請求する旨の通知をすることが多いです。

　宛先は，被相続人になっていることもあれば，相続人になっていることもあります。

 

　今回，依頼者様は相続放棄を完了した後に，市町村から被相続人が滞納していた税金を支払うよう催促する書面を受取り，とても不安になっていました。

 

・債権者対応

　理屈の上では，債権者に対し，相続放棄申述受理通知書の写しを提供すると，通常であれば，その後の請求を止めてくれます。

　とはいえ，債権者へ連絡することはとても勇気がいります。

　そもそも，誰にどのように伝えればよいのか，下手に話をすると相続放棄が無効になってしまうのではないのか，などとても悩ましいものです。

　そこで，弊所から市町村に電話連絡をして状況を説明し，市町村側が要求する手続き内容を確認したうえ，相続放棄申述受理通知書の写しを提供したことで，請求を完全にストップすることができました。